2012年02月18日

競技カレーとは何か、ルールなど

※全てネタでありフィクションです。念のため。

ここ数日書いてる「競技カレー」の続きです。
詳しい用語は以前のエントリをご参照下さい。



競技カレーとは
ひとつの皿に盛られたカレーとライスを美しく、美味しく、楽しくプレイする競技です。

プレイ人数
1〜2000人程度まで同時プレイが可能です。プレイ人数や内容によって呼び方が違います。
  • 1人・・・シングル
  • 2人・・・ペア、シンクロ、二人羽織
  • 3人以上・団体、シンクロ(100人以上の団体シンクロは「マス」という)


道具

プレイヤーは会場支給の食器やスプーンを利用します。
が、マイスプーンを持参しても可。
競技カレーにおいては「スプーン使用」が基本ルールですが、文化的・宗教的背景から手・箸・ナイフ・フォークの使用が認められています。ただし、種目によってはスプーン以外の使用が適さないものもあり、注意が必要です。 ex.スープカレーに箸など
試合の公平性という観点からも、できるだけ支給品を使うのが望ましいとされています。
昔は先割れスプーンもルールブックに記載されていましたが、さいきんめっきり見なくなったので削除されています。

ユニフォーム
競技カレーには特に決まったユニフォームはありません。自由な服装で構いません。ただし、カレーを衣類にこぼしてしまうと減点となります。審判に見えなければ減点対象にならないこともあるため、色の濃いものや柄もののほうが有利です。反対に袖や胸元にビラビラがついたものや純白のスーツなどは特に注意しなければならない反面、汚さずプレイできればそれだけ芸術点が加算されます。

種目
種目は、器の種類とカレーの種類によって決まります。
【器の種類】
  • コンポジット:カレーとライスは同じ器で供される
  • セパレート:カレーとライスが別の器で供される

【カレーの種類】

  • ジャパネスク:日本で一番競技人数が多い種目です。カレーは日本式のカレーを使います。手を使うのは反則です。
  • ロマネスク:伝統的な西洋料理的製法を交えて作られるカレーを使います。欧風カレーなどと呼ばれますが、近年では明確な定義付けが難しくなっています。ロマネスクとジャパネスクを間違えるプレイヤーも増えています。この2つを統合して「ジャマネスク」にしようという運動も過去にはありましたが、双方相いれず今の混乱が生まれています。ロマネスクでも手を使うのは反則です。
  • アラベスク:中東からインド、アフリカ方面で人気の種目。基本はセパレートですが、カレー:ライス=1:1ではなく、カレー:ライス=3:1や、ライス
    の代わりにナンやチャパティなどのパンとともに供されることもあります。器もステンレスからバナナの葉まであり、アラベスクでは手を使っても反則にはなりません。
  • ジャマべスク:どのジャンルに分けていいのかよく分からないお店などを見てみると、上記3種の要素がブレンドされている事が多い。実はこれがジャパネスク/ロマネスクの混乱を生み出した元凶とも言われています。最近ではカフェカレーでもアラベスクの要素が沢山混じっているのでもはや分類不能になっています。なので全てを統合して「ジャマべスク」と呼ばれています。本当に邪魔ベスクです。が、枠にとらわれない面白いカレーが出てくることもあるためトッププレイヤーの支持が高いカレーも多く、ジワジワと競技人口が増えています。

競技に際しては、これらの情報を組み合わせて分類します。


「ジャパネスク・コンポジット・◯コイチ」
「ジャマベスク・セパレート・ドゥニヤ」
「ジャパネスク・コンポジット・おかん」


…というように、最後に店名(なければ作者名)を付け加えます。
この後にプレイ人数やスタイルが加わります。

ぼっちごはんなら
ジャパネスク・コンポジット・◯コイチ・シングル


家族4人で食べるなら
ジャパネスク・コンポジット・おかん・団体


リア充なら
ジャパネスク・コンポジット・彼女・ペア


オフ会なら
ジャマべスク・セパレート・ドゥニヤ・団体


とします。
ちなみに二人以上には「シンクロ」もありますが、これはプレイヤー全体が店内BGMにシンクロしてプレイするため高度なスプーニングを要するだけでなく、自分のフィールド(皿)だけではなく仲間のフィールドも確認しなければならないためなかなか大変です。当然、プレイ終了(食べ終わる)のも同時です。
大抵、誰か一人は何時まで経ってもプレイが終わらない奴が出てきて全員から「はよ食えや!」と思われて何となく場の空気が荒れ、楽しく、美味しくという競技の基本が成立しないため、あまりプレイする人はいません。
稀に、男女ペアで互いに「あ〜ん♡」と食べさせあうスプーニングを見ますが、シンクロしているのは二人の心だけで、これはシンクロではありません。

ペアは男女でも男男でも、女女でも構いません。男女でなくても「あ〜ん♡」はやっても構いません。

日本の伝統芸能を取り入れた「二人羽織」もありますが、高温かつ粘度のあるカレーで行うのは危険なため、リアクション芸などごく特殊な時しか競技されていません。

競技人口がほとんどいないシンクロですが、アジアの某国ではこれを発展させ、1000人規模で一斉に行う「マス」というスタイルが存在します。通称「マスカレー」と呼ばれ、プレイヤーはスプーニング速度やおかわりを駆使しながらフィールドをコントロールします。それぞれが計算されたスプーニングを行うので、上空から見ると電光掲示板のように絵や文字が全体に浮かび上がってきます。

が、一回のプレイで何度もおかわりが発生してしまったり、嚥下力が弱く予定されたスプーニングについていけなかったりするプレイヤーが続出するため、人権侵害ではないのかという声もあります。このため世界的に見てもごく限られた地域でしか競技されていません。


皆さんのプレイする競技は何なのか正しく理解して楽しく美味しくカレーをプレイして下さい♪


posted by ドゥニヤ at 23:59| 競技カレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

ステップ・スプーニングとタクティカル・スプーニングとは

※すべてネタです。念のため。


昨日のエントリでは、競技カレーの基本用語と、基本技術となる「スプーニング・グリップ」「スプーニング・フォーム」について書きました。

念のためおさらいですが、
スプーニングとは
カレーを美しくかつ楽しく食べる(プレイする)ための、カレー皿上での高度な操匙技術。持ち方にはペングリップ、サムグリップ、シェイクグリップがある。フォームにはフォアハンド、バックハンド、バックトリックなどがある。
でしたね。
「タッチスプーン」「ライスブレイク」などの用語もあわせておさらいしておきましょう。

さて今日はこのスプーニングを掘り下げて、カレーを食べる私達(プレイヤー)が美しく楽しくプレイするためのスプーニングを考えていきます。

今回も、レフトライス(ライスは左側のスタンス)でもライトライス(ライスは右側)でも対応できる内容です。

競技カレーでは、ライトライスであるかレフトライスであるかという違いは重要ではありません。
配膳されたらプレイヤーがプレイしやすいスタンスにセットしてください。
もちろん、どちらのスタンスをとるかでその後のスプーニングの流れが変わります。

グリップはすべてペングリップで、右利きの場合を基本に説明します。

ライトライスの場合、オーソドックスなスプーニングはタッチスプーンライスでのライスブレイクに始まり、そのままレフトに流しながら一連の動作でフィニッシュ(口に運ぶ)します。
この時、スプーンの上ではライスの上にカレーという状態になり、これを「カリー オン ライス」と呼びます。

タッチスプーンからライスブレイクしつつカリーオンライスでフィニッシュ

という流れるような一連の動きでフィニッシュするスプーニングのことを「シングル(ステップ)・スプーニング」と呼びます。



ところが、同じライトライスであっても、ライスブレイクしたあと、一旦バックハンドに持ち替えてレフトからカレーをすくいながらライスと一緒にフィニッシュする場合もあります。
この時、スプーンの上ではカレーの上にライスという状態になり、これを「ライス オン カリー」と呼びます。
フォアハンド→バックハンドのように持ち替えることを「スイッチ」と呼びます。

フォアハンドのタッチスプーンからライスブレイクした後、バックハンドにスイッチしてカリーオンライスでフィニッシュ

というように、フィニッシュまでのあいだに一度スイッチするスプーニングのことを「ダブル(ステップ)・スプーニング」と呼びます。



さらに難易度が上がってくると、
ライスブレイクの後、バックハンドにスイッチしてカレーのみをすくってライスにかけ、あらかじめフィールド上(皿の上)にカリーオンライスな状態を作っておいてから再びフォアハンドにスイッチし、カリーオンライスでフィニッシュということもできます。
フィールド上にあらかじめカリーオンライスを作ることを「プリセット」と呼びます。

フォアハンドのタッチスプーンからライスブレイクした後、バックハンドにスイッチしてプリセットし、再びフォアハンドにスイッチしてカリーオンライスでフィニッシュ


というように、フィニッシュまでに二度スイッチするスプーニングのことを「トリプル(ステップ)・スプーニング」と呼びます。


これらを総称して「ステップ・スプーニング」と呼びます。


上級プレイヤーになると、

フォアハンドのタッチスプーンからライスブレイクした後、バックハンドにスイッチしてプリセットし、スイッチせずバックハンドのままレフトからライスオンカリーの要領でフィニッシュ。

などの変則ステップが可能です。この場合は「変則ダブルステップ」ですね。
プリセットしてるのでカリーオンライスかと思いきや、まさかのバックハンドでライスオンカリーというところがポイント。
カリー・ライス・カリーの三層構造になっているところがポイントです。
カレーに挟まれているので「カリーサンド」と呼びます。

難易度の高いステップ・スプーニングを目の当たりにしたオーディエンスは「\ナイススプーニング!/」と声をかけるのがマナー。


「思いの外カレーが余りそう」「ライス普通盛りルー大盛り」など、フィールドの状況や試合条件などにより、状況に合わせたステップを選択して下さい。
また、「やべぇ昼休みあと15分しかねぇ!」など短時間での勝負を求められる「ショート・プログラム」な場合もあるでしょうから、フィールド外の状況も意識しながら戦術を組み立ててください。

このように、フィールド上を効率良く、美しく、楽しくプレイするためのステップ・スプーニング戦術を「タクティカル・スプーニング」と呼びます。

みなさんも自分なりのステップ・スプーニングを見つけて、タクティカル・スプーニングを磨いてくださいね♪
ラベル:スプーニング
posted by ドゥニヤ at 13:56| 競技カレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月15日

スプーニング・フォームとは

以前、ドゥニヤのカレーにおけるカレーの食べ方についていくつかの傾向が見られるというレポートを「カレー&ライス学」(過去ログ参照)としてまとめました。
これは、当店の北インド風チキンカレーのようにカレーとライスが別の器に盛りつけられるカレー(以降「セパレート型」)に見られる傾向でした。

しかし世間一般の認識ではむしろひとつの器にカレーもライスも同時に盛り付ける「コンポジット型」が主流のようです。
コンポジット型にもいくつか種類があるのですが、一般家庭や学食、大手チェーン店に見られる盛り付けは上記カレー&ライス学にある「大洋と大陸(Ocean&Continent)」スタイルが主流と思われます。

この大洋と大陸スタイルのカレーがさらに2つの流れに分かれ、ライスは右側派と左側派に分けられます。同じ右利きでもライス右派(以降「ライトライス」)とライス左派(以降「レフトライス」)に別れるため、単純に利き腕の問題というわけでもなさそうです。

両派とも主張があり全く譲らないため、これを「カレー左派右派論争」と呼ぶことにします。

それぞれの主張を聞いていくと、今度は食事におけるライスの位置づけ、どう食べるのが効率的か、どう食べるのが美しいかという違いが見えてきます。
そして同じライトライス派(orレフトライス派)であっても、その食べ方に豊富なバリエーションがあることが分かりました。

お皿、ライス、カレー、具材、トッピング、付け合せ、お冷、おしぼり(orナプキン)、スプーンの組み合わせで無限にバリエーションが生まれますが、今回はスプーン、特に「スプーンの操作フォームの違い」に注目してみたいと思います。


ここでは、「カレーを華麗に食べるためのスプーン操作技術」
のことを「スプーニング」と呼ぶことにします。

スプーニング
カレー皿上での高度な操匙技術。持ち方にはペングリップ、サムグリップ、シェイクグリップがある。フォームにはフォアハンド、バックハンド、バックトリックなどがある。

カレーを楽しむ人(以降「プレイヤー」)は巧みなスプーニングによりテンポよくカレーを平らげます。
プレイヤーがレフトライスかライトライスか、右利きか左利きか、という問題がありますが今回はスプーニングについてのみ書きます。スプーニングはいずれの組み合わせでも有効なテクニックです。

スプーニングにおいて一番最初に重要なポイントは

「最初にスプーンをつけるのはライスが先か、カレーが先か」

ですね。この、最初にスプーンが触れるタイミングのことを「タッチスプーン」と呼びます。

タッチスプーン
スプーニング(操匙)の際、スプーンとカレー(orライス)が最初に接触する瞬間。カレーをすくいながらライスに至るか、ライスを崩してからカレーに浸すかでタッチスプーンが変わる。ライスからなら「タッチスプーンライス」カレーからなら「タッチスプーンカリー」である。タッチスプーンが「グラスのお冷」というのは反則(ウォーター・ハザード)である。オーディエンスは繊細かつ絶妙なタッチスプーンを目の当たりにしたときは「\ナイスタッチ!/」と声をかけるのがマナー。
そしてタッチスプーンライスにより、ライスが一口大に切り崩されることを「ライスブレイク」と呼びます。

ライスブレイク
ライスの一部(概ね一口大)をスプーンで切り崩すこと。ライスブレイクの後、カレーと絡めてスプーニングする。オーディエンスは美しいライスブレイクを目の当たりにしたときは「\ナイスブレイク!/」と声をかけるのがマナー。
タッチスプーンから流れるような、あるいはリズミカルなスプーニングによりカレーを口に運び、フィニッシュします。
ここにもいくつか戦略的スプーニングがあるのですが、それはまた今度。

今回は代表的なスプーニング・グリップとスプーニング・フォームをご紹介して終わりにします。

いろいろなスプーニング・グリップとフォーム
スプーニング・フォームいろいろ


サム・グリップ
スプーンの柄を、人差し指の側面と親指の腹ではさみ込むように持つグリップ。ペングリップのようにフォームのバリエーションは少ないが、残りの三指を開いたり閉じたりヒラヒラと優雅に振る舞うことができる。実用性よりも見た目の華美さを優先するグリップ。

シェイク・グリップ

スプーンの柄を握りこむように持つ。繊細な指先での操匙は必要とせず、手首のスナップをダイレクトに匙先に伝える。このためライスブレイクも豪快で、多少冷めたライスも物ともせずブレイクできる。反面、大人がこのグリップを使い続けると周囲の視線を集めてしまう。別名「チャイルド・グリップ」とも呼ばれる。

ペン・グリップ

スプーンの柄を、親指、人差し指、中指の三指を使って支えるグリップ。ペンをもつ要領。三指を使って食べるのが上品で美しいとされるのは和食やインド料理にも通じるものがある。一番オーソドックスなグリップである。ちなみに平安時代の貴族の間では「匙先三分」といわれ、匙先の3割以上汚さずにカレーを食べるのが雅であるとされたが、カレーが国民食と呼ばれるほど普及した現代においては匙先全体を使うのは良しとされる。 

フォアハンド

フォアハンドは、利き手方向から反対に操匙するフォームである。右利きなら右から左へ。あるいは皿の奥から手前へ。少し手首を外側に返し気味に。匙の表面は自分の方を向くように保持する。

バックハンド

バックハンドは、利き手反対方向から利き手方向に操匙するフォームである。右利きなら左から右へ。あるいは皿の手前から奥へ。手首は内側に返し気味に。匙の裏面が自分の方を向くように保持する。

バックトリック

バックハンドの変形版。ペングリップで持ち、三指を握りこむように持つと匙先が自分のほうを向く。テーブル席で対面する相手からみると、スプーンを持たずに手で食べて見えるという、ストリート(大衆食堂)から生まれたトリック・スプーニングのひとつ。ちなみに手で食べるのは反則(ハンド ※ただし、日本ルール)である。また、若い婦女子が行うと女子度が高まる場合がある。ただし、トリックはあくまで不完全にするのがコツ。なのでトリック・スプーニングとしては成立しないが目の前の異性の心は射止められる可能性が高い。

…とかなんとか、思いつきで書きましたが、最終的にスポーツみたいになっちゃいましたね^^;
ダンスにも競技ダンスやストリートダンスがあるように「競技カレー」が誕生したりして。
ラベル:スプーニング
posted by ドゥニヤ at 18:44| 競技カレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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